復職フォロー
カウンセリング

復職への葛藤を整理、方向性を定めます。

休職、休養して改善しても、仕事を考えると不調が出る事が続くことがあります。

 

そうした「仕事への葛藤が強い」とき、その整理をすることが重要になります。

 

カウンセリングを通じ、復職への葛藤を整理し、進むべき方向を見定めます。

もくじ

 

はじめにー普段は元気、仕事を考えると…ー

仕事への葛藤は、休養しても残ることがあります。

 

最近では、うつ病・適応障害になっても、早めにしっかり休養して回復し、復職される方が多くいらっしゃいます。

 

一方で、休職、休養して普段の生活は問題なくなっても、仕事を考えると不調になる事が続く方もいらっしゃいます。

 

そうしたとき、どうその葛藤と向き合うか。この点についてまとめていきます。

 

うつ病・適応障害と休職・療養・復職

うつ病等の治療で休職して治療、復職することがあります。

働く方で、仕事のストレスなどを背景に、落ち込み、不眠などのうつ状態が目立ち、仕事に行けなくなる方がいます。

その場合、しばしば心療内科を受診、「うつ病」や「適応障害」の診断を受け、治療のために数か月「休職」をすることがあります。

  

休職した場合、まずは一定期間休養に専念し、その後、徐々に体を動かすことから徐々にリハビリし、その後復職に向けて準備をするように、段階的に準備することがよいとされます。

  

その中で、最後の「復職準備」の際に、仕事のことを考えたり、職場で面談をしたりしますが、その時に、(普段の生活は大丈夫なのに)不調が出る事が繰り返されることがあります。

  

この場合、無理に復帰すると、強い不調が出るリスクが高いことが推測されるため、対策が必要になります。

普段は元気でも、仕事を考えると不調のとき

仕事への「ストレス反応」が想定されます。

 

この場合、状況としては、仕事への「ストレス反応」が起きていると想定されます。言い換えると、仕事への「葛藤」が強いために、反応が強く出る事が続いているということです。

 

対策としては、その葛藤に対して、何らかの対処を行うことが必要です。「慣らす(脱感作)」「葛藤の整理」「環境調整(異動・転職等)」などが選択肢になりますが、その人の特性や状況・環境などで答えは違ってくるでしょう。

仕事への葛藤の整理、3つの枠組み

自分での取り組みの他、リワーク施設、カウンセリングが選択肢です。

葛藤が続いた場合、どのように方向性を定めて取り組むか?枠組みとしては、以下の3つが想定されます。

 

①受診しつつ自分で取り組む

 

心療内科に通院されている方は、診察の中で、相談をして助言を受けつつ、その葛藤への取り組みを模索することが一般的と思われます。

 

ただし、葛藤が深い場合などは、それだけでは解決が難しい場合も出てきます。

 

②リワーク施設の活用

 

自分での取り組みに限界があり、一定期間を確保できる場合は、いわゆる「リワーク施設」の活用が選択肢になります。これは、週3-5回を目安に、数か月定期的に通い、様々なリハビリを行うものです。公的な専門施設の他、医療機関で行っている場合もあります。

 

そこでは時間をかけて、グループでの振り返りやストレス対処の模索のための集中的なトレーニングを受けることが可能です。ただし、一定期間を要し、かつ集団が苦手な方は定期的な通所が難しいのが難点です。

 

③カウンセリングでのフォロー

 

自分だけでは難しく、かつ「リワーク施設」に通うことが難しい場合、「カウンセリング」でのフォローが選択肢になります。

 

その場合、カウンセリングの中で仕事に関しての葛藤を振り返り、必要な対策を行っていきながら、目指す方向を定め、進んでいくことになります。

 

カウンセリングでの復職フォローへの取り組み

主に葛藤を振り返り、方向性を定めることを援助します。

 

カウンセリングでの対話を通じ、葛藤の振り返り、対策の実践、方向性を定めることなどを行います。具体的には、おもに次の3つに取り組みます。

 

①仕事への葛藤の振り返り

 

仕事への葛藤と言っても、「職場環境への葛藤」「特定の上司・部下・同僚等への葛藤」「自分の興味とのミスマッチ」など、様々な種類が想定されます。会話を継続する中で、自分にはどのような葛藤があるか、特にどれが強いのかを振り返り、見極めていきます。

 

②葛藤改善への取り組み

 

改善できる葛藤については、カウンセリングを通じて改善に取り組みます。特定の葛藤への対処法の相談や、考えのくせがあればその調整、通勤の不安・緊張への脱感作法の実践などに取り組んでいきます。

 

③方向性の決定と実践への援助

 

たとえば改善に取り組んでも強い葛藤が消えない場合は、環境調整(異動相談や転職)が必要になりますし、取り組みで改善するなら復職に向け会社と相談を続けることになります。振り返りや取組みを踏まえ、その方にとってベストの方向性を模索し、その実践へのサポートをいたします。

まとめ

カウンセリングを通じて仕事への葛藤に向き合う選択肢があります。

 

うつで休職・療養しても、職場への葛藤が続く場合があります。特に自分だけでの解決が難しい場合などは、カウンセリングでの復職フォローが解決のための選択肢になると思われます。

 

なお、当ルームでも、復職フォローのカウンセリングをお受けしています。また、必要に応じ、治療・リワークプログラムができる医療機関と連携しています。もしお悩みがある場合、下のボタンからすぐ予約を取ることができます。お待ちしております。

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監修者:春日 雄一郎(精神科医、臨床心理士、医療法人社団Heart Station 理事長)